日本共産党
川崎市議会議員(川崎区)

後藤まさみ

ブログ
NEW2025年7月10日

新本庁舎に連続した点字ブロックの設置がない!視覚障害の団体のみなさんと建設的対話を!

※写真は連続した点字ブロックの設置がない川崎市役所本庁舎。調査したところ、ほぼすべての政令市では総合受付まで連続した点字ブロックが設置されています。

6月24日6月議会一般質問で新本庁舎に連続した点字ブロック設置に向け、市民との対話について市の職員の求められる姿について質問。

質問では川崎市人材育成基本方針で、「全ては市民のために」「現場を大切にし、市民との対話を積極的に行う」ことがうたわれていること、合理的配慮の提供等に関する基本方針でも、「当事者の意向を尊重し、建設的な対話と果汁負担を伴わない範囲で対応する」とされていること、今年の5月に国交省が「建設プロジェクトの当事者参画ガイドライン」で構想・設計・維持管理・運営など各段階で施設利用者が参画して進めることの有効性を明確にしたことなどが答弁されました。

12月議会の質問では、視覚障害者団体と建設的対話をすべきだと質問しましたが副市長の答弁はありませんでした。しかし、こうした市の方針や国のガイドラインで市民との対話が重視されていることを確認する中で、副市長から「対話の場を設ける」との答弁がありました。大きな前進です。

後日、担当職員から連絡があり、市の方から働きかけを行い7月22日に視覚障害者団体と建設的な対話を行うことになったとの連絡がありました。移動の権利を保障するため連続した点字ブロック設置実現まで力を尽くします。

※正式な議事録でないことをご了承ください。


【質問1】川崎市人材育成基本方針について

市民との対話における職員の求められる姿勢と本庁舎内の点字ブロックの設置に関する意見反映についてです。

本市職員のあるべき姿について「川崎市人材育成基本方針」では「全ては市民のために」という考えのもと行政のプロフェッショナルとしていきいきと仕事に取組み未来に向けてチャレンジする」としています。本方針の中で、市民視点の位置づけと、その具体的な行動事例についてうかがいます。

【答弁1】総務企画局長

人材育成基本方針についての御質問でございますが、本方針では、「最幸のまちかわさき」の実現に向けて、職員の行動指針を定めており、そのーつとして、「市民の視点で考え行動する」ことを位置付けているところでございまして、具体的な事例として、「市民の安全・安心を第一に考えること」や、「現場を大切にし、市民との対話を積極的に行うこと」などを示しております。

市民の視点で考え行動することを位置づけ、現場を大切に市民との対話を積極的にオ来ぬことを示しているとのことです。

【質問2】合理的配慮の提供等に関する基本方針について

次に、「かわさきパラムーブメント」を推進するためのひとつに「合理的配慮の提供等に関する基本方針」が策定されています。合理的配慮の提供とは「障害のある人から『社会的なバリアを取り除いてほしい』という意思が示された場合には、必要かつ合理的な対応をすること」とされています。基本方針の中で、職員はどのように市民との対話を行うとされているのかうかがいます。

【答弁2】市民文化局長

職員の合理的配慮の捌共についての御質問でございますが、本市におきましては、「合理的配慮の提供等に関する基本方針」を策定し、この内容を踏まえ、市職員向けに「合理的配慮の捌共のサポートブック」を作成してぃるところでございます。

合理的配慮の提供に際しましては、当事者の意向を尊重し、建設的な対話と過重な負担を伴わない範囲で対応をすることとしているところでございます。

【質問3】国交省 建築プロジェクトの当事者参画ガイドラインについて

当事者の意向を尊重し、建設的な対話と過重な負担を伴わない範囲で対応をすることとしているとのことです。

次に、川崎市福祉のまちづくり条例整備マニュアルでは、事業計画や設計・計画の各段階において、障害者、高齢者など利用者の参画を求め意見を聴取し、対応を検討する旨の記載がされています。国交省は2025年5月に「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準別冊 建築プロジェクトの当事者参画ガイドライン」を策定しました。これは、構想、設計、施行、維持管理、運営の各段階において施設利用者が参画して検討・整備を進めることの有効性を明確にしたものです。このガイドラインでは当事者参画とはどのようなこととされているのか、うかがいます。

【答弁3】まちづくり局長

当事者参画についての御質問でございますが、「建築プロジェクトの当事者参画ガイドライン」において、「当事者参画とは、建築プロジェクトのプロセスにおいて、当事者が意見表明すること、当事者間で意見交換すること、ワークショップ等に参加すること等を通じて、施設の整備・運営の完成度を高めることに関与することである。」とされております。

【質問4】当事者団体との建設的な対話について

当事者が意見表明することなどを通じて施設の整備の完成度を高めることに関与するとのことです。

12月議会で新本庁舎の点字ブロック設置について、川崎市視覚障害者福祉協会の方からの「市民として他の方と同様に中央入口から入り総合受付やトイレ、エレベーターまでなどを自立して利用するためには連続した点字誘導ブロックが必要」、さらには「設計段階で意見を聞いて欲しかった」との声を届け、対話の必要性を求めたところ、「障害のある職員から意見を伺って反映した」との答弁でした。

先ほど来の答弁を通じ「市民との対話」が、職員に求められている姿であることが確認され、国のガイドラインでは、各段階においての対話が明確化されました。

新本庁舎に関しても、職員の方からの意見反映にとどまらず、ご意見を持つ利用当事者としての川崎市視覚障害者福祉協会へ、積極的な対話を求め、一緒に考え納得した方法を提供していく姿勢が求められると考えますが、見解について加藤副市長にうかがいます。

【答弁4】副市長

誘導ブロックについての御質問でございますが、本庁舎につきましては、設計段階から、職員団体の様々な障害のある方々の意見を反映してきたところであり、供用開始後におきましても、障害者施設の方々から意見を伺ったところでございます。

今後、国のガイドラインの趣旨を踏まえ、対話の場を設けることで、バリアフリーに関するニーズ等の把握に努めてまいります。

【意見】

「全ては市民のために」「最幸のまちかわさき」の実現にむけ人材育成基本方針を基本に、職員のみなさんが各部署の施策の中で「市民との対話」に取り組む中、12月議会より前に進んだ副市長の答弁に安心をし、心強く思います。

総務企画局においては、ご意見を持つ川崎市視覚障害者福祉協会のみなさんに、積極的に働きかけ建設的な対話を始めてくださるように要望します。

調査課を通じて、政令市の本庁舎の設置のあり方を調査してもらいました。京都市と北九州市を除くすべての政令市では、庁舎の正面玄関から総合受付などへ誘導点字ブロックが設置されています。政令市などの設置状況を参考にし、ご意見も反映させ、本庁舎の整備・運営の完成度を高めていただくよう要望します。 そして「現場を大切にし、市民との対話を積極的に行う」とする人材育成基本方針の職員行動指針の具体化と徹底を引き続き推進していただくよう要望します。


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