日本共産党
川崎市議会議員(川崎区)

後藤まさみ

ブログ
2024年12月28日

地域防災計画に初めて「性的マイノリティの視点での理解・配慮」との文言が記載!

↑2024年の総合防災訓練は台風接近のため中止になりました。2023年に参加した際の写真です。

「避難所の受付名簿に性別記載欄があると、避難所に行くのが嫌になる」との声をきっかけにLGBTQの方の視点や配慮を、地域防災計画や避難所運営マニュアルに反映させるように求めてきました。今回示された地域防災計画修正素案に初めて「性的マイノリティの理解・配慮」という文言が盛り込まれました。前進です。

避難所運営マニュアル作成時には当事者や支援者の声を聴き反映させるように求めました。

避難所だけではなく平常時から被災後まで一貫して取り組むためにも計画に位置付けるよう求めましたが検討するとの答弁でした。今回盛り込まれなくても、声を伺う中で必要とする配慮が確認された場合は機敏に対応することを求めました。

当事者や支援者のみなさんの声が川崎市を動かしています。

【質問1】マニュアル作成時には当事者や支援者の声を反映させるべき

地域防災計画の修正素案に、性的マイノリティの視点での配慮についてです。

第1部第1章8節「男女共同参画の視点への配慮」には私たちが求めてきた通り、担当に危機管理本部を追加し、課題の明示、防災会議委員の女性の割合向上、平常時や災害時の取り組みなど具体的に盛り込まれました。

また、初めて「性的マイノリティへの理解・配慮の視点を取り入れ」という文言が避難所の管理運営の項目に記載されたことも重要な進展と考えます。

確定後、危機管理本部が標準例を策定し、避難所運営会議ごとに避難所運営マニュアルを作成するとのことです。これまでもわが党は「名簿の性別記載の廃止、誰でもトイレの設置」など具体的に記載するよう求めましたが、スフィア原則では「人道支援の各段階においてLGBTQIの人々と支援組織との建設的な対話を常に行うべきである」と述べています。

スフィア原則に基づき、標準例の策定に際しては関係局と連携し、当事者や支援組織との対話を通じて意見や要望を反映させるべきと考えますがうかがいます。

【答弁1】危機管理監

避難所運営マニュアルについての御質問でございますが、性的マイノリティへの理解・配慮等の視点を取り入れた避難所運営マニュアルの修正に当たっては、関係局区や支援組織等の意見を伺ってまいります。

【質問2】地域防災計画に平常時から災害後まで一貫した配慮や支援策を盛り込むべき

さらには、平常時から基本的知識などの研修や当事者の困難やニーズの把握、被災後の仮設住宅への入居時の対応など、平常時から災害後まで一貫した配慮や支援施策が必要です。熊本市など他都市の事例も参考にし、「男女共同参画の視点への配慮」の項目に性的マイノリティの人たちへの視点も位置づけ、女性に対する配慮と同様の計画を策定し推進すべきです。うかがいます。

【答弁2】危機管理監

災害時要援護者についての御質問でございますが、高齢者、障害者、外国人、乳幼児、妊産婦や性的マイノリティなどの災害時要配慮者等については、災害時の避難生活などにおいて課題が顕在化しやすいことから、地域防災計画の総則部分などへの位置付けにつきまして、国の防災基本計画の考え方や他都市の先行事例等も参考に検討してまいります。

【要望】

避難所運営マニュアル標準例の策定に当たっては当事者も含む支援組織等の意見も伺うとのことですので意見が反映されたものになるようお願いいたします。また、位置づけについては今後検討するとのことです。支援者等に意見を伺う中、必要とされる配慮について今回の修正にない内容であっても機敏な対策をお願いいたします。


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