日本共産党
川崎市議会議員(川崎区)

後藤まさみ

ブログ
2024年9月19日

川崎アゼリア地下街に連続した誘導点字ブロックの設置を

9月19日決算審査特別委員会総務分科会で昨年に引き続き川崎アゼリアの地下歩道に連続した誘導点字ブロックを設置するよう求めました。この間、川崎視覚障害者福祉協会のみなさんに立ち会って一緒に歩いていただき、どうあるべきかを教えていただきました。今のように「点字ブロックが目印のように一部にあっても意味をなさず、連続した設置でなければ安全に歩行することができない」とのことです。川崎市は地下歩道の位置づけを公共歩道として位置づけ維持管理のための負担金を1億9000万円支出しています。アゼリアは負担金を活用し設置計画を作るべきです。

質問1 負担金額について

7款2項1目 川崎駅東口広場/地下街公共地下歩道負担金についてうかがいます。川崎市は川崎アゼリア株式会社に対し、地下街内の公共歩道を市民が安心して通行できる快適な空間を確保することを目的に維持管理の経費を負担しています。昨年度の負担金はいくら支出したのかうかがいます。

答弁1 1億8806万円

川崎駅東口広場地下街公共地下歩道負担金についての御質問でございますが、令和5年度の決算額は1億8,806万4,390円でございます。

質問2 誘導点字ブロックを設置できない理由について

対象は水道光熱費や清掃衛生、保安など公共歩道の維持管理経費だとのことです。例年8月末の通行量調査で2023年度は前年より約5万人増え1日あたり約27万1000人とのことで、よりいっそう公共歩道としての安全対策や合理的配慮が求められます。

この間求めてきたのが誘導点字ブロックの設置です。視覚障害者団体のみなさんから「連続性を保っていなければ意味がなく、今の面の設置ではだめだ」と教えていただきました。答弁では「アゼリアに要請をする」とのことでしたが、いつ要請を行ったのかうかがいます。アゼリアからは「警備員の駆け付けや声掛けなどソフト面で対応している」との回答ですが、連続した誘導点字ブロックを設置できない理由についてなんと言っているのかうかがいます。

答弁2 高齢者転倒の懸念や商品の搬出入の店舗運営に影響があるから

川崎アゼリア株式会社への要請等についての御質問でございますが、設置への要請につきましては、本市といたしましては、同社の公共的役割を踏まえ、定期的な打合せなどの機会を捉えて要請しているところでございます。

設置につきましては、高齢者転倒の懸念や商品の搬出入等の店舗運営などに影響があると伺っております。

意見 アゼリアは合理的配慮の提供を正しく理解をしているのか!?

高齢者転倒の懸念や商品の搬出入等の店舗経営などに影響があるとの理由です。そうした課題はあるかと思います。障害者差別解消法、ともに生きる社会の実現に向け、アゼリアは課題を解消し設置の努力や、合理的配慮の提供の正しい理解がされているのかが問われます。

質問3 市は双方の「建設的対話」の場を設けるべき

本市は視覚障害者団体から「アゼリアと話をしたい」と要請を受けていますがアゼリアに伝えたのかうかがいます。今年4月から民間事業者にも合理的配慮が義務化されましたが、「建設的対話」を通じて相互理解を深め共に対応策を検討していくこと、対話を拒むことは合理的配慮の提供義務違反になる可能性もあると示されています。本市は直ちに団体の要請に応え双方の「建設的対話」の場を設けるべきです、うかがいます。

答弁3 伝えているが実現をしていない。要請をする。

視覚障害者団体との対話についての御質問でございますが、同社へは対話を望んでいることについて伝えているところでございますが、実現されていないところでございますので、引き続き要請をしてまいります。

意見 早急に対話の場を設けるように

対話すら実現していないことは、アゼリアは合理的配慮の提供の義務化が正しく理解していないということです。本市は双方の調整をし早急に対話の場を設けることを強く要望します。

質問4 設置計画を作らせるべき、財政措置を行うべき

合理的配慮の提供とは障害のある人が直面する制限(バリア)を取り除くことです。「安全で快適に移動したい」と求めるのは当然であり、ソフト面の対応では全く不十分です。視察で行った神戸市の三宮地下街の連続した設置について、担当者は「視覚障害の方の安全や権利を考え当然だ」と話されました。

踏まえて、アゼリアに連続した誘導点字ブロックの設置計画を作らせるべきです、うかがいます。公共歩道の位置づけをしている本市の責任で財政措置を行い設置をすべきです。うかがいます。

答弁4 経営判断だと考えているが引き続き要請する。

設置計画等についての御質問でございますが、点字ブロックの設置につきましては、施設所有者である同社が公共性を踏まえ、経営判断するものと考えておりますが点字ブロックの必要性につきましては、視覚障害者の方に安心して御利用いただけるよう環境整備は必要と考えておりますので、同社に対して引き続き要請してまいります。

意見 「盗撮に注意」の張り紙も「盗撮は犯罪だ」との表現に変えるべき

引き続き注意してまいります。そのほか、中央エスカレーターのいまだに被害者側に「盗撮に注意」と呼びかける張り紙です。国は痴漢撲滅政策を進めています。川崎市は張り紙を変えました。早急に「盗撮は犯罪だ」と加害者に向けた表現に変える誰もが安心して通行できる公共歩道となるよう要望して質問を終わります。


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