大師支所と大師老人いこいの家・こども文化センターの基本設計が策定。市民の意見を反映を!

6月24日に一般質問を行いました。老朽化した大師支所の建て替えとともに、隣接する大師こども文化センターと大師老人いこいの家の機能を併せた新たな複合施設の整備について、設計から施工をする民間事業者が3月に決定し、現在、基本設計を行っています。基本設計と模型が出来上がりましたので多くの市民に知らせ、意見反映をするように求めました。
また、問題なのが複合化の事業によって、これまで別に設置されていた老人いこいの家とこども文化センターを支所の中の、同じフロアーで部屋などを共有することになることです。それぞれの活動はこれまで通り保障されるのか。特にこども文化センターはもともと児童福祉法に基づいた児童厚生施設であり自らの意思で集会室、遊戯室、図書室の独立した部屋でくつろいだり遊んだりして過ごしています。設計ではこれらの部屋に変わる静的活動スペースは大人の活動場所にもなります。自由に来館して過ごすことのできる児童厚生施設の役割を果たすために、乳幼児室・キッズスペースとは別に、気兼ねなく過ごせる専用の部屋をの確保を求めました。
市民意見を反映するワークショップは2回開催のみですが、来ることができなかった団体・グループ・個人のみなさんは個別に説明を受け意見を伝えることのできるとのことも質問で確認しました。
身近な市民の大切な施設です。市民のみなさんを真ん中にした設計や運営を求めていきます。
★正式な議事録でないことをご了承ください
【質問1】ワークショップの目的や設計への意見反映の考え方
老朽化した大師支所の建て替えとともに、隣接する大師こども文化センターと大師老人いこいの家の機能を併せた新たな複合施設の整備について、設計から施工をする民間事業者が3月に決定し、現在、基本設計を行っているとのことです。 このような複合施設整備は、本市において初めての事業です。6月8日には「大師コミュニティセンターを一緒に考えようワークショップ」が開催され、私も参加しました。模型や設計図が示され、具体的に確認することができました。
まず、ワークショップの開催目的についてうかがいます。参加者からだされた設計に関するさまざまな意見や要望に対し、事業者は「検討する」との発言がありました。基本設計段階において、市民の意見はどのように反映されるのか、考え方についてうかがいます。
【答弁1】
ワークショップ開催の目的などについての御質問でございますが、ワークショップでは、決定した計画案を地域の方々などに説明し、理解を深めてもらうとともに、御意見をいただくことで、地域の居場所としてより利用しやすい施設とすることを目的に開催するものでございまして、市民意見の反映については、事業目的や要求水準に反しない場合、可能な限り行うものと考えております。
【質問2】ワークショップに来られなかった団体などへの対応について
基本設計に市民のみなさんの意見が反映できるとのワークショップの目的はとても大切なことだと思います。
複数の参加者から、複合化されることを知らなかったという意見が出されました。チラシ配布を含めて様々な団体に対して説明を行っているとのことですが、まだ周知が不十分ではないかと感じました。地域にとって最も身近な活動の拠点となる大切な施設です。基本設計や模型を活用し具体的に説明し、多くの市民の意見を聞き、可能な部分は反映させることが大切です。
28日にもワークショップの開催を予定していますが、チラシを見る限りでは設計図や模型が示されることについての記載もなく意見反映の場であることも明示されていません。大事なワークショップですからわかりやすく記載し、呼びかけを広げること、また開催回数も増やすべきです。うかがいます。
28日に都合のつかなかったグループや団体から説明を求められたときに対応することを可能とすべきです。うかがいます。
【答弁2】
ワークショップの周知等についての御質問でございますが、ワークショップの開催にあたりましては、大師地区の町内会へのチラシの配布や大師支所をはじめとする公共施設等へのチラシの配架、市ホームページへの掲載などを行ってまいりましたが、次回開催に向け、 SNSを活用した更なる周知にも取り組んでおり、参加できなかった団体等へは、御要望があった場合、個別に対応してまいります。
【質問3】バリアフリー化の設計には障害者団体の意見反映を。
28日に参加できなかった団体等へは、要望があった場合、個別に対応していくとのことです。周知と意見反映の場を多く持つよう要望します。
バリアフリー化に関して、参加者からはこの設計で車いすの移動は大丈夫かとの意見がありました。事業者は川崎市福祉のまちづくり条例に基づいて進めると説明しました。国交省は今年の5月に「建築プロジェクトの当事者参画ガイドライン」を策定し、設計、施工などの各段階で利用者が参画し意見を反映させることを明確にしました。各障害者団体からも意見を聞き設計や施工などに反映させるべきです。うかがいます。
【答弁3】
バリアフリー化についての御質問でございますが、実施方針や基本計画等の策定段階において、各種障害者団体へ資料を送付するとともに、御希望があった場合には個別に説明を実施し、御意見を伺ってきたところでございます。今後、各団体へ計画案の資料を送付するとともに、御要望に応じ個別説明を行いながら、提案された御意見については、可能な範囲で設計に反映してまいります。
【質問4】老人会への説明とこれまで通りの活動の保障を
国のガイドラインに沿って障害者団体へ参画の働きかけをし、意見を反映いただくよう要望します。
複合化の事業によって、これまで別に設置されていた老人いこいの家とこども文化センターを支所の中の、同じフロアーで部屋などを共有するように設計されています。
これまでのあり方と大きな変更をもたらしますが、説明団体リストには老人会名が含まれていませんでした。具体的な説明を行い意見を反映すべきです。市民文化局長にうかがいます。
また、現在のいこいの家には3つの活動諸室がありますが、昨年度は13団体が午前と午後にわたって利用されていたとのことです。設計では静的活動スペースは仕切って利用するとしても2室となります。こども文化センターに通っていた子どもたちもこの静的活動スペースを利用することになります。団体のみなさんの活動場所はこれまで通り保障されるのか川崎区長に伺います。
【答弁4-1】
大師老人いこいの家の利用団体への説明についての御質問でございますが、大師老人いこいの家の利用実態等を踏まえ、説明及び意見聴取を実施してきたところでございますが、大師地区老人クラブ連合会につきましても、今後、個別説明等の御意向を確認しながら対応してまいります。
【答弁4-2】川崎区長
大師コミュニティセンターの活動場所についての御質問でございますが、各種団体等の活動スペースの利用につきましては、様々な調整が必要になるものと想定しているところでございますが、静的活動スペースに加え、音楽室等の諸室を利用するなど、複合施設としてスペースを最大限に有効活用することで、多くの団体が活動できるよう、利用者の御意見を伺いながら、指定管理者とその運用方法を検討してまいります。
【質問5】子どもの意見反映を!自由に過ごせる部屋の確保を!
ご利用者からはこれからどうなるのかと心配されています。これまで通り活動をできる保障を要望します。
次にこどもの権利条例や国の児童館ガイドラインでは子どもが意見を述べ、参加する権利の保障がうたわれています。子供文化センターを利用する子どもたちへの説明や意見の反映はどのように行われ、保障していくのかうかがいます。
過去に「児童福祉法第40条に基づく児童厚生施設の要件を満たすように対応する」との答弁がありました。子供文化センターでは自らの意思で集会室、遊戯室、図書室の独立した部屋でくつろいだり遊んだりして過ごしています。設計ではこれらの部屋に変わる静的活動スペースは大人の活動場所にもなります。児童福祉法の要件を満たす対応をするとのことでしたら、自由に来館して過ごすことのできる児童厚生施設の役割を果たすために、乳幼児室・キッズスペースとは別に、気兼ねなく過ごせる専用の部屋を確保すべきです。うかがいます。
【答弁5】
子どもへの説明等についての御質問でございますが、ワークショップの開催にあたり、大師地区にあるこども文化センターヘチラシを配架したほか、 PTAの方が参加する各種会議において、子どもの参加についても呼び掛けを行ってきたところでございます。
また、大師こども文化センターで、子どもからの意見の聴き取りなども、関係部署と調整の上、実施する予定しとしております。
子どもの活動スペースの確保につきましては、こども文化センターの機能を継承した運動室、静的活動スペース等を想定しておりますが、その他諸室の利用も含め、今後、指定管理者等と運営方法を検討していくものと考えております。
【意見】
子どもからの意見については聞きとりのみならず、具体的に説明を行い設計に反映するよう要望いたします。
過去に児童福祉法第40条に基づく児童厚生施設の要件を満たすように対応する」との答弁がありながら、この設計では子どもが自由に来館して過ごせる確実な部屋もなく児童厚生施設の要件を満たすのか大きな懸念が生じます。指定管理者等との運営方法での対応ではなく、自由に来館し、自らの意志で利用できる児童厚生館の役割を果たすための専用の部屋を確保するよう要望します。引き続き注視していきます