日本共産党
川崎市議会議員(川崎区)

後藤まさみ

ブログ
2024年3月16日

3月議会 学校健診は児童生徒の心情やプライバシーに配慮した実施を

3月11日3周年をむかえたフラワーデモ川崎。はたの君枝衆院比例予定候補、君嶋ちか子小選挙区18区予定候補とともに。

性暴力を根絶するフラワーデモ川崎はこの3月11日で3周年を迎えました。。毎月11日お花をもって川崎駅前でスタンディングを行っています。開始30分経過したあたりから集合写真を撮ったあと、参加者でジェンダーなどについて感じたことや出来事を交流。試行錯誤しながら川崎スタイルを作ってきました。

私も準備段階からスタッフに加わってきました。そしてみなさんとの交流が私自身の気づきや学びの場として大切な時間となっています。

中学生が「痴漢に合うから電車に乗っていく高校にはいきたくない」と言っている、と聞いてから川崎市でも痴漢撲滅に向けた施策を進めるよう議会で求めてきました。

今回質問で取り上げた学校の健康診断の際の着衣についても「裸になるから明日の健診に行きたくない」とのつぶやきをフラワーデモの交流で聞いたからでした。私も、子どものころ同じような思いを持ったことを思い出しました。病気や体の状態を診てもらう大事な健診を、子どもたちに安心して受けてもらいたい・・その思いで質問を行いました。

※3月7日予算審査特別委員会 正式な議事録ではないことをご了承ください。

【質問1】

13款7項1目学校保健費 健康診断についてうかがいます。

1月22日文科省から「児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について」の通知が出されました。2021年3月の通知に続き今回はより具体的に児童生徒の心情にも配慮した環境整備の考え方が示されました。

私のもとに保護者から「裸になるので明日の健診いやだな」とつぶやいた高学年の声が届きました。子どもは健康診断が大切な意味を持つことは理解するので、「恥ずかしい、いやだ」という気持ちをなかなか表現できなかったとのことです。プライバシーや心情の配慮を大事にした今回の通知をどのように具体化していくか、教育委員会のイニシアチブが求められています。

まず、検査・診察における対応についてです。通知では「男女別に行う」「囲いやカーテン等により個別の検査・診察スペースを用意する」「原則児童生徒等と同性の教職員が立ち会う」など施設設備や実施体制等の対応を示しています。教育委員会はこれまで学校の状況について把握をしてきたのかうかがいます。

【答弁1】

健康診断についての御質問でございますが、健康診断につきましては、学校が実施主体として行うものであり、その適正な実施に向けて、教育委員会事務局が留意点に係るチェックリストを作成し、これを各学校が事前に確認し、回答することとしており、その内容等から、各学校の検査・診察の状況を把握しているところでございます。

【質問2】

チェックリストについてですがどのような項目でしょうか。今回の通知を受けて、来年度以降の健診の実施に向け、通知をうけて新たに付け加えることなど変更点はあるのか。うかがいます。

【答弁2】

健康診断についての御質問でございますが、チェックリストにつきましては、これまでは、「検査の方法等について共通理解を図るため、学校医と事前の打ち合わせを行っているか」、「児童生徒と保護者に、検査の目的や服装等について事前に保健便り等で説明し、理解を求めているか」等の項目を設けていたところでございますが、この度の文部科学省通知を踏まえ、「児童生徒のプライバシーに配慮し、着替える場所を用意したり、待機時には体操服やタオル等で身体を隠せるようにしたりするなどの工夫を行っているか」や、「児童生徒の身体が周囲から見えないよう、囲いや力ーテン等により、個別の検査・診察スペースを用意しているか」の項目を追加する予定です。

【質問3】

新年度から項目も追加し確認をされるとのことですので、学校の状況把握に努めていただくようお願いします。

検査・診察における対応について「待機時には体操服やタオル等で身体を隠せるようにしたりするなど工夫を行う」と示されています。待機時もそうですし、個室などに入ったときも「校医さんにも見られるのが恥ずかしい。」「嫌で嫌で仕方がない」と男子も含め声が届いています。プライバシーや心情に配慮するために、どのように具体化していくのかうかがいます。

【答弁3】

健康診断についての御質問でございますが、健康診断の実施に当たりましては、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮することが重要となりますので、検査・診察時の服装については、正確な検査・診察に支障のない範囲で、原則、体操服や下着等の着衣、又はタオル等により身体を覆うことや、必要に応じて、医師が、体操服等をめくって視触診を行う場合があること等について、児童生徒等や保護者に事前に丁寧に説明を行うよう、文書等を通じて、各学校に周知徹底してまいります。

【質問4】

次に検査・診察の服装について、ある学校では「ブラジャーのようなものであれば脱がなくて良い。まだ肌着とかキャミソールの子は全て脱いでいる」とのことですが、脱がなくてもよい下着があることを知らない保護者もいて「知っていれば身に着けさせた」と不満の声が届きました。保護者の方からも事前の説明があれば理解や準備ができるとの声も届いており丁寧な説明は重要です。

通知で示された「正確な検査・診察に支障のない範囲で原則体操服や下着等の着衣、またはタオル等により身体を覆う」ような着衣の仕方などについて児童生徒や保護者にどのように周知をするのかうかがいます。

【答弁4】

健康診断についての御質問でございますが、健康診断の検査・診察の方法や服装等の周知につきましては、各学校が家庭に配布するお知らせや、保健便り等を通じて、児童生徒等や保護者に対して、事前に丁寧に説明するよう対応してまいります。

【意見】

新年度からは、内科健診の1回目が始まる前までに、お知らせ・手紙などで周知いただくようお願いします。

服装について京都府長岡京市教育委員会ではエプロン型タオルも紹介しています。今後、教育委員会がイニシアチブをとり各学校の取り組み事例を紹介すると参考になると考えます。児童生徒等や保護者の心情もよくうかがい、事前に丁寧な説明をおこないプライバシーや心情に配慮した健康診断が実施されるよう要望します。


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