日本共産党
川崎市議会議員(川崎区)

後藤まさみ

ブログ
2023年12月25日

2023年12月代表質問、痴漢撲滅の取り組みについて

痴漢撲滅パッケージの具体化についてです。

今年3月30日に国は、痴漢は重大な犯罪である、個人の尊厳を踏みにじる行為であり、断じて許すことはできないとした初の痴漢撲滅政策パッケージを公表しました。6月議会では各局連携しパッケージを具体化するよう求めたところ、7月に協議をおこなったとのことです。協議はどのように進められたのか、また関係各局がどのように連携し、パッケージの具体化を行ったのか取り組みについて伺います。

 年明けから受験シーズンになります。近年、受験生を標的とした痴漢をあおる投稿による被害が問題となっています。試験に遅刻できない受験生の弱みに付け込んだ悪質で卑劣な痴漢行為を許すわけにはいきません。昨年度、本市も受験シーズンにむけ対策を行いましたが、痴漢被害を起こさせないよう本年度も強化が必要です。「公共交通機関における対策の強化の要請」「市営バスや市の広報やSNSでの『痴漢は犯罪』だとする発信」「痴漢にあった際の相談機関についての広報」「痴漢被害のために試験に遅刻する場合も救済措置の対象とすることの各学校、保護者、児童生徒等への通知や周知」などの具体化が求められますが、今年度の対策について伺います。

答弁:市民文化局長

本年7月に関係局による情報交換の場を設け、国の「痴 漢撲滅に向けた政策パッケージ」で示された、痴漢は重 大な犯罪であり、個人の尊厳を踏みにじる行為であると いうことについて、認識の共有を図るとともに、パッケ ージの内容を踏まえ、連携した取組に向けて協議を行い ました。
今年度の取組といたしましては、女陛専用車両の導入 にっいて、パッケージが公表されたことを追記したうえ で、神奈川県鉄道輸送力増強促進会議を通じて鉄道事業 者に要望を行ったほか、痴漢防止等の広報として、市ホ ームページに相談先や支援内容を掲載することによる情 報発信の充実、「教育だよりかわさき」へのかながわ性犯 罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター「かならい ん」の情報掲載、 GIGA端末からも相談先が閲覧可能 となるよう、市ホームページ内にある「かわさきしこど もぺージ」への「かならいん」等の情報掲載などを行っ てまいりました。また、今後、市バスにおける広報とし て、 SNSを活用した、痴漢は重大な犯罪であることの情報発信を再度予定しているところでございます。
次に、入学者選抜における痴漢被害への対応について でございますが、国からの依頼に基づき、市立高等学校 の学力検査等に当たりましては、被害にあった等の申出 があった場合には、追検査等の受検又は検査時間の繰り 下げ等を行うこととしており、教育委員会から全市立学 校に対し、昨年度に引き続き、再度周知を行う予定でご ざいます。

最後の意見

この代表質問でわが党が根本的に申し上げたかったのは、川崎に住む市民の命と人権を本当に守る市政になってほしいということでした。平和のうちに生きる権利として、自衛隊の演習に抗議すべきでした。物価高騰の中で苦しむ市民や子どもたち、高齢者、障がい者が安心して住める施策が足りないのではないか。痴漢撲滅も仮放免者の生活も、人権を守る立場でなければ対応できないことです。非正規シングル女性や青年たちの住むところを求めたのも、まさに「住まいは人権」をどう体現するのか、ということでした。市役所の中でワーキングプアを生み出し、その8割が女性であるという会計年度任用職員の問題は、まさにジェンダー問題です。教員のパワハラなど言語道断です。

総じて、これらに対して、そうした声を上げている市民の皆さんが聞いたら、「どうやって生きていけばいいのか」「これでいいのか」という思いを抱かざるを得ない議論だったと思います。

私たちは、川崎市に住む一人一人の市民が、その命と人権を本当に大事にされ、ここに住んでよかったと言えるようになるまで、市民の声を届け続けていきたいと思います。そのことを申し上げ、あとは委員会に譲って質問を終わります。


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