一般質問 台風時、住宅応急修理制度の振り込み手続きは迅速に!
2020年川崎市議会第4回定例会の初日6月23日に一般質問を行いました。
テーマは①住宅応急修理制度について ②母子家庭への住宅支援について ③「川崎区役所及び支所の機能体制等に関する基本方針」について ④コロナウイルス感染症対策に伴う保育所等利用両減免について ⑤大師河原交差点の歩道橋の架け替え計画について のテーマで行いました。 今日は住宅応急修理制度について発言した内容を投稿します。(議事録は改めて公表されます)
【住宅応急修理制度について】
質問1 この制度はなぜできたのか、制度の内容、限度額について
昨年の東日本台風では、甚大な被害があり多くの住宅が被災をされました。本市では災害救助法に基づく、住宅の応急修理制度を実施しましたが、なぜこの制度ができたのか、制度の内容、限度額、財源についてうかがいます。
答弁1
住宅の応急修理制度についての御質問でございますが、はじめに、本制度の内容につきましては、日常生活に必要欠くことのできない部分を応急的に修理することで、被害を受けた住宅に引き続き住むことを目的として、「全壊」、「大規模半壊」、「半壊」、または「準半壊」と判断された現に居住する住宅を対象に、市が、限度額の範囲内において、被災者に代わって修理を行うものでございます。
次に、限度額につきましては、半壊以上の被害に対して、 59万5千円、準半壊は30万円でございまして、財源の内訳につきましては、市の災害救助基金と国庫負担の割合が50%ずつとなっております
質問2 それでは、直近で支払いが完了した被災規模ごとの件数と支払い総額についてうかがいます。
答弁2
応急修理の件数などについての御質問でございますが、支払いが完了した件数につきましては、本年5月末時点で、半壊以上が283件、準半壊が170件で、支払い総額は、 2意1千264万1千943円でございます。
質問3 制度の受付から支払い完了まで処理の流れについて
昨年10月30日時点の申請は66件でした。5月末時点での支払い完了件数が453件、受付も続いていますので、台風後も多くの方が制度を利用し続けています。
では、この制度の受付から支払い完了までの事務処理の流れについて伺います。
答弁3
応急修理についての御質問でございますが、事務処理の流れにつきましては、被災者から申込みを受け、申込書等の内容を確認したのち、被災者の依頼を受けた施工業者から提出された見積書等を確認の上、市から当該業者に修理を依頼しております。
工事完了後、当該業者から工事完了報告書等の提出を受け、完了状況等の審査を行ったのち、当該業者からの請求に基づき、費用の支払いを行っております。
質問4 工事完了報告書を受理してから支払いまでのどれくらいの日数がかかるのか
今まで業者さんに説明してきた事務処理フローの中には「見積書を受領した時に審査をして工事完了報告書が提出されたときは確認してお金を支払う」となっていますが、完了報告書提出時に審査をするという今の答弁は、フローの記載と異なっています。審査をいつ行うか業者さんには大切な情報です。事務フローの書き換えと、完了報告書提出後の審査で振り込みが遅くならないことを要望します。
では、工事完了報告書を受理してから、支払いまでどれくらいの日数がかかるのでしょうか。うかがいます。
答弁4
応急修理についての御質問でございますが、費用の支払いまでの期間につきましては、工事完了報告書等の提出を受けてから、支払いが完了するまでの1件あたりの事務処理期間は、平均で35日間となっております。
質問5 平均で35日間は遅すぎる。業者さんに立て替えの負担をかけないように迅速な処理を!
修理業者さんから完了報告書を提出してから支払いまで時間がかかると意見がありました。書類が1枚足りないという不備があったそうですがその連絡があったのが完了報告書を提出してから1か月後、振り込みが終わったのがさらに1か月後で、2か月もかかったというのです。
この制度で対象となる工事は、壊れた屋根、床、外壁、戸や窓などの補修ですが対象にならない別の工事もふくめ、総額が200万、300万円以上かかることもありえます。翌月決まった日までに材料費を払わなければ信頼を失い、支払いが遅れてしまえば外注業者が仕事をやりたがらなくなります。職人さんを雇っている場合は賃金を払わなければなりません。市からの振り込みが遅くなれば、その分業者さんが立て替えることになります。振り込みまで35日間もかかるのでは遅いのではないでしょうか。
制度利用者の希望があれば市の登録業者名簿から選べるようになっています。川崎との協定に基づき、全日本建設業協会と神奈川県建設業協会から提供を受けた信頼のある事業者です。
手続きの簡素化や先ににいくらか振り込みをするなど、業者さんに立て替えの負担をかけないような工夫が必要だと思いますが、うかがいます。
答弁5
応急修理についての御質問でございますが、事務処理に期間を要した要因につきましては、申請が一時期に集中したほか、提出書類の不備への対応、完了審査などに一定の期間を要したことによるものでございます。
今後につきましては、今回の事務処理状況を踏まえ、書類の不備を軽減する対策など、一連の手続きの円滑化が図られるよう、さらなる事務処理の迅速化に努めてまいります。