日本共産党
川崎市議会議員(川崎区)

後藤まさみ

ブログ
2024年6月24日

公共施設のトイレに介助用大型ベッドの設置を!

6月24日一般質問において公共施設の介助用大型ベッドの設置を質問しました。川崎病院を受診し障害を持つ成人男性のお母さんから「トイレに大型ベッドがないととても困る」と声が寄せられました。調査をする中で、市内19カ所しか設置がないことや、推進する庁内の体制もないことが明らかになりました。声を寄せていただいた市民の方に感謝でした。介助大型ベッドの設置のみならずすべての方の移動の権利を保障をするために多機能トイレの増設や設備の充実を合わせて求めました。

※正式な議事録でないことをご了承ください

【質問1】

多機能トイレ内の介助用大型ベッドの設置についてです。本市の施設で介助用大型ベッドは各区それぞれ何カ所設置されているのか、うかがいます。

【答弁2】

市の施設における介助用大型ベッドの設置状況についての御質問でございますが、本市において令和5年9月時点で確認されている施設としては、19施設となっており、川崎区3施設、幸区2施設、中原区3施設、高津区1施設、宮前区2施設、多摩区7施設、麻生区1施設となっております。

【質問2】

川崎市内の障害を持つ成人男性のお母さんから「川崎病院でおむつ替えをする際介助用大型ベッドがなく、祖母と自分の2人がかりで支えながら行っている。長時間に渡る診察や検査もありとても大変だ。民間病院も設置されている。市立病院こそ率先してほしい」との切実な声が届きました。

現在設置のない川崎病院、井田病院のトイレの修繕計画の状況について、その際、介助用大型ベッドの計画は盛り込まれているのか、市立病院でこそ推進すべきとですがうかがいます。

また神奈川県の資料では当事者のニーズとして「やむを得ず設置できない場合でも静養室など着替え等が可能な代わりの場所の提供」を紹介しています。川崎病院、井田病院の対応策と周知方法についてうかがいます。

【答弁2】病院局

川崎病院・井田病院における介助用大型べッドの設置についての御質問でございますが、川崎病院では、既存棟改修工事の中で、 2箇所設置する多機能トイレに介助用大型べッドの設置を予定しております。また、井田病院につきましては、改築から7年目の現時点では、トイレの改修は予定しておりません。既存トイレ等への介助用大型べッドの設置にっきましては、スペースの関係から難しい状況でございます。

対応策と周知方法につきましては、両病院では、着替えなどが必要な患者さんに対しまして、外来の処置室や、ストレッチャーを御利用いただくなどの対応をしております。また、外来の看護師やスタッフが、様子を気にかけお声かけしており、お困りの際には、お申し出いただくよう御案内しております。併せて川崎病院におきましては、院内各所に御案内を掲示しております。

【質問3】、宮前区役所は設置を急ぐべきですが、うかがいます。設置のない施設には以前の答弁では「あいている部屋などを利用できるようソフト面でも検討する」とのことでした。その後の検討状況についてうかがいます。利用者への周知は重要ですが、うかがいます。

【答弁3】市民文化局

区役所の介助用大型べッドの設置についての御質問でございますが、施設の建替えやトイレの快適化に向けた改修に合わせて、設置の検討を順次進めており、今年度は、大師地区複合施設整備等事業における施設の要求水準に反映し、入札公告を行っているところでございまして、今後、田島地区においても、同様に対応する予定としております。また、現状設置されていない施設につきましては、お問合せがあった際に、空いている部屋等を利用していただくなど、柔軟に対応することとしております。未設置施設での利用者への周知につきましては、重要と考えておりますので、お困りの際にお声がけいただけるよう、効果的な案内を掲示するなどの取組を進めてまいります。

【質問4】 

神奈川県では条例で設置を努力義務とし「県全体でユニバーサルシートの設置を推進していく」として市町村には2023年7月に「公共施設等の設置について積極的に検討するよう」依頼文を出しました。これを受けた対応について、うかがいます。

県では「県施設で率先して設置する、設置状況・設置場所を「見える化」するために調査を行い、HPなどで公表する」など具体的に取り組んでいます。川崎市の施設で19カ所ではあまりにも少ないのではないでしょうか。率先した設置を検討するための体制つくりや庁内へ能動的な情報共有、調査や設置場所の「課見える化」などの取り組みを行い、誰もが安心して自由に外出できる移動の権利を保障すべきです、うかがいます。

【答弁4】市民文化局

介助用大型ベッドについての御質問でございますが、本市では、「川崎市福祉のまちづくり条例」を定め、高齢者、障害者等が安全かつ快適に利用できる施設の整備の促進に努めており、介助用大型ベッドの設置につきましても、本市の条例整備マニュアルに望ましい水準として記載することで、設置促進に努めているところでございます。

介助用大型ベッドにつきましては、各施設における目的・用途や既設トイレの大きさ等に配慮しながら、ソフトの対応を含めて検討すべきものであることから、情報発信の方法を含め、各施設を所管する関係局区と連携し、庁内会議等を活用しながら検討を進めてまいります。

【意見】

市施設介助用大型ベッドの設置を求めましたが、多機能トイレ内の様々な機能の促進も合わせて庁内会議等で検討いただきすべての方の移動の権利を保障するよう要望します。ソフト面の空いている部屋へのご案内ですが、例えば川崎病院の張り紙は、小さいし、わかりやすい表現ではないので、こうした検討も合わせ、全市施設で対応していただくように要望して質問を終わります。


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